新着図書コーナーにあって目を引いて、借りた本。

夢を追い続けた学校司書の四十年―図書館活用教育の可能性にいどむ

夢を追い続けた学校司書の四十年―図書館活用教育の可能性にいどむ

学校の図書館(図書室)といえば、ひと昔前は、学校のすみっこにあって、司書の先生は(いれば)事務仕事をやっていて、生徒は行けば小説かなにかを適当に借りて・・・というイメージだった。

でも、学校で「生きる力を育もう」という目標が掲げられるようになってから、「自分で調べる力」というのが大事だ、ということになって、学校図書館の理想は、学校の中心にあり、司書の先生がリファレンスを丁寧に行い、どんな授業でも図書室を活用していこう、というものになった。

この本は、現在山形県鶴岡市の朝暘(ちょうよう)第一小学校の司書をしている五十嵐絹子さんという方が、その活動の歴史の40年をまとめたもの。

まさに、上記の古い学校図書館のイメージから、新しい学校図書館へと変革していく過程を細やかに述べた奮闘記だ。

私は結婚前から司書教諭の資格をとりたいなあと思っていて(仕事をしていた時に、「役に立つかもよー」とすすめられて・・・。)、土浦にいたとき、おとなり市の筑波大情報学群でその講座を開講していることを知って、まだゆうきが1歳だったとき、保育園にあずけてひと夏大学まで通い、資格をとりました。

その後、その資格を活用できる機会はないのですが、ずっと興味はあって、こういう本を読むと「いい仕事してるなあ~」と尊敬。

司書教諭の資格は全国あちこちで取れるよういろんな大学などで講座が開かれているけど、さすが「図書館情報大学」、抜群の先生が揃って講座をやられていました。実際にそういう先生方の話を聞けたのはとても貴重で、育児の合間に充実した時間をもてたのがとてもうれしかった。

中でも中村百合子先生はとても魅力的でした。

海外の良い学校図書館の事例を日本に紹介し、日本の学校図書館の現状を把握、その向上に尽くしている。

まだ若く(30代後半くらいには見えたけど・・。)バリバリで、たまに吐く毒舌?も、親しみがもてる感じ。服装も胸が開いているブラウスとミニスカートが主で、なんか「先生」ぽくない。でも言動はものすごくさっそうとしていて、キレるなあ~という感じ。

図書館関係の先生というと、ひたすら分類(笑?!)していて、暗~くこもっている(失礼・・)という先生もいまだに多そうだけど、こうやって最前線で活躍していて、現状を改革していこうっていう力のある先生はカッコイイ。

そんな中村先生のようなヒトにひそかに憧れながら、応援しつつ、「私の革命」も探したいところだ。お~い、今年はもう四捨五入で30最後の年だぞー!。