ひいおばあちゃん

私のひいおばあちゃんは、92まで生きた元気なおばあちゃんだった。

私の父方の母の母にあたり、田舎の農家の人だ。

子どもは私のおばあちゃんを含めて6人?7人?いて、そのうちのひとりの子の家族と同居し、最期までほとんどボケずに元気で、亡くなるときは玄関で眠るように息をひきとっていたのだそうだ。


私が小学生の頃、一度か二度会ったことがあるのをなんとなくだけど覚えている。

その後、祖母から聞いたひいおばあちゃんの話でとても印象に残っているのが、

「おばあさんは昔ながらのとても丈夫な人で、子どもが生まれる直前までおかいこ(養蚕)の仕事を座ってこーうやって(と手を動かすジェスチャー)やっていて、産んでから一週間もすると『あれぇ~もううごいてるんきゃー』ってみんなに言われるほどすぐにもうまたおーんなじように座ってまた仕事をしてたんだって」。


私はその話をずっと忘れずに覚えている。

私のひいおばあちゃんはとても丈夫な人で、農作業に精を出して、自分の分をたくましく全うして・・・というイメージが焼きついて、そして私はその血を受けついでいるのだ、ということがとても自分にとって誇らしく、安堵感を与えてくれた、からだと思う。



さて、ゲンちゃんは生後11日目、私はといえば産後同じく11日目、ということとなった。

ゲンちゃんも日に日にこの世の生活に慣れていっている様子だし、私の産後の経過も良好なカンジで、ふだんの生活にもう戻れそうだ。

そんな時期だから、今書いたひいおばあちゃんの話をふと思い出したのだ。