書き初め


冬休みの宿題で、書き初め大会に出品する作品を書く。

お題は「ふじ」。条幅用紙に書く。

ユーキにとってははじめての経験。


ここぞ、母である私が指導しよう、とばかりに熱が入る。(笑)。


ちなみに、実は夏も習字の課題を出そう、と半紙でがんばったのだけど、うまく書けず、「もうやだー(泣)」と泣く息子に、

やかんでお湯がわきそうな自分の頭のてっぺんと、小なる絶望と、ワタシ自身のなんたる誘導の下手さと節操のなさに対する大反省、などといった複雑な感情を抱えていたので、

こんかいまたうまくいくかしら…と不安大。


しかしこれがまた。


息子と習字をするっていうのはなんて楽しいんだろう。

という気分にさせてもらえたのだ。



もちろん、いわゆる形とかが「下手」だっていいのだ。

それより、今大事なのは楽しく、気持ちよく筆を動かすこと。

そして、それが紙面にあらわれること。

そのことは、私ももともとよくわかっている。



息子は、この夏よりも、ずっと成長していたのだ。

「まずこうやってごらん。」

と私の話もすなおに聞いて、やってみる。

ときどき「おおっ」とか「ああ~」とか言いながら、やっている。

そして、自分でも納得できた、と思った一枚があったのか、「なんだか楽しくなってきた!」とうれしそうな顔をする。



そんな自分の子どもを見るのは、なんとも母親みょうりにつきるではないか。



線の準備運動をして、部分ごとに練習して。

たくさん半紙にも書いて。

最終的には条幅用紙20枚書き上げて、「どれがいいかなー」とカーテンレールに作品をつり下げて、作品の勝ち抜き戦。

これが、盛り上がった。

ふたりで、「こっちがいい」「いや、これのここがいい」と意見を戦わせて、決めていった。

何かひとつのことに親子で夢中になって、熱くなるのって、やっぱりいいな。

毎日永遠に同じように繰り返されるか?とつい思ってしまう子育ての中で、とーきどき、感じられるすてきな瞬間。