「芙蓉の人」新田次郎

芙蓉の人 (文春文庫)

芙蓉の人 (文春文庫)

ママ友Yさんにすすめられ、お借りして読みました。

ぱらぱらっとめくった勝手な第一印象で、難読な感じがしてしばらく読めないでいたのですが、

えいっと読み始めたらはまって。

明治の女性の新しさと力強さを描いている、という評もありましたが、

小説では多少フィクションの部分あるにせよ、こんな夫婦が実在したというのはすごいことです。

富士山頂に、気象観測のために小屋を建て、夫婦ふたりで越冬…。

想像するだけで、寒がりな私は気絶しそうです。

しかし、夫の夢を妻が自分の夢ともし支え、夫婦で力をあわせて大事を成し遂げる…って、時代を超えて未だにひとつの理想…ですね。