- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/09/29
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「夢は起きて見るものだ!」
と、どこかで聞いたような言葉を
真新しい日記帳の第1ページ目に書いた
高3のお正月。(たしか)。
眠い目をこすって、受験勉強してた。
あの頃に戻りたいなあ~とも思わない。
そして、このタイトル。
ああ~それでいいんだなあ~と
思わせられる。
英語の「夢」=DREAM
は、「喜び・音楽を心に描く」が原義。(ジーニアス)
漢字の「夢」の字源は、
「人が屋根の下の寝台に寝て暗い中で見る」。(漢語林)
この西洋と東洋の思想(発想)の違いが、
日本語の中でごちゃませになってるんじゃないかなーと思う、
私の頭の中でも。
それから、例えば
「夢中」の訳は、
英語ならcrazy、
中国語なら「迷」「酔」などになるようだ。
「夢」が表す意味が、日本語では広すぎる。
日本語で、「将来の私の夢は・・・」と使う場合も、
中語語では「夢」とは言わない。
「理想」と言う、そうだ。
多少乱暴だけど、こんな表に。
●英語では、(寝て見る)「夢」は「理想」「楽しい空想」に発展した意はあるが
「悪い夢」「はかない」「幻想」などのマイナスイメージはない。
●中国語では、(寝て見る)「夢」は基本的に「はかない」意であり、
「理想」の意では使わない。が、「空想」の意なら(楽しい意でも?)使われる。
●日本語では、”すべて”OK(笑)。
だから、日本語では
夢=理想=はかない
とも?(悲しい)
英語圏の人に日本語で
「人生は夢のようだ」
と話したら
<暗くはかない>意で言っているのに
<楽しい空想のよう>と誤解されるかもしれないし、
中国の人に
「私の将来の夢は・・・」
と話しても、
それが<理想・目標>としてはとらえてもらえず
<ぼんやりとした空想>くらいに理解されてしまう。
ということになるのかな。