2011-09-20

f:id:nori-go:20110919062836j:image

雑草の生い茂った畑の真ん中で、

トランポリンのように張ったくもの巣。

f:id:nori-go:20110919062921j:image

巣にからまった葉っぱの陰にかくれて

獲物をじいっと待っている。

(写真真ん中、茶色いクモ。)




午前5時40分、車に乗り込む。

フロントガラスには朝露がびっしり。

残暑厳しい9月の半ばに朝露なんて、

意外な感じがする。

連日雨も降らず、昼間はかんかん照りで空気はカラカラ。

でも、その暑さと夜の涼しさとの気温の差で

明け方、地上のすべてのものに水滴がつく。




土に生えている雑草や木や

いろいろな植物は

この朝露に生かされているのだ、と思う。

どんなに昼間暑くて、連日雨がなくても

この朝方の露が、乾ききった植物を救う。

ああ、一日暑さを我慢した甲斐があった、と

植物たちがほっと水浴びをする時間。

人間達がまだすっかり夢を見ている間に。




人間も、夕方のビールで乾杯などやめて、

午前3時ころから夜が明けるまで

ごろっと大地に寝転べばいい。

きっと毛穴のひとつひとつから

生きる力が充填されるはずだ。



さそりに追いかけられたオリオンが

東の空から昇り、あえなく朝日に消えかかるまで。



朝の7時にはすでに

ぎらぎらとした太陽が濃い陰影を作り

にわか農家の肌を刺す。



また暑い一日がはじまる。

暑さ寒さも彼岸まで、の彼岸まで

あと3日。