2014-01-08

何者

何者

ゼツメツ少年

ゼツメツ少年

読み終えて、いろんな人のレビューも読んで、

そういえば、とよく考えたら(よく考えなくても)

どちらの作品も「想像力」という言葉が多用されていることに気づいた。

両作品ともここ1年前後の出版で、有名作家の話題作で、

図書館で予約してから○○番待ち・・・という状態でしたが

たまたま同時期に順番がまわってきて、さらっと読めてしまいました。

想像力・・・。

重松清のは

「大切なのは、想像力です」

いじめにあっている中学生の男の子が、自分を物語の中において、救いを見出そうとしている。

『何者』は

想像力があること、が重要な人格の性質である と

主人公の就活中の男の子は、自分自身が想像力がある人間かどうか

周りの人たちとの関わりの中で、自分に向かって問いかけるようになる。



想像力。

あるときは自分の逃げ道であったり

またあるときは他人を推し量る思いやりであったり



ひとことでは片付かない

誰もが「想像する」簡単な言葉でありながら、広く、深い。

ある意味では、ごまかしが効いてしまう、ような。