2016-06-27

ハンバーガーを作りたい」と次男(小3)。

子ども向けの料理本に載っているとおりに自分でやりたいのだと言うので、私は忙しかったし、呼ばれたときに手を出すだけにしておく。

バンズパンから手作りで、一次発酵を終えて成形。息子は、「おいしそうなハンバーガーのパン」をイメージして、ぽっこりまるくまとめてオーブンで二次発酵、焼き上げ。

そして、間にはさむハンバーグ。合びき肉に塩コショウやケチャップなんかを混ぜてこね、「こんなハンバーグが入っていたらおいしそう」と形を作って、フライパンへ。

さて、その後どうなったと思いますか。

パンは、オーブンの中で約1.5倍に膨らみ、ハンバーグは2/3ほどに焼き縮んだ。

パンにハンバーグをはさもうとして、がっかり。「ハンバーグが小さい」。

ハンバーグ、2枚はさめばいいや、と最終的には開き直っていたけれど(笑)、できあがったパンとハンバーグをくらべてみた時の、何とも意外だというような息子の横顔が私には忘れられない。

これまでもパンを焼いたことはあったし、ハンバーグを焼くお手伝いをしたことなんかはあったのだけれど、はじめて「自分でハンバーガーを作る」という自主的な意思があり、一からやってみた過程で、息子は

「パンとハンバーグをうまく組み合わせるためには、パンは小さめにまるめなければいけないし、ハンバーグは大きめに焼かなければいけない」と「発見」した。

息子は「おいしそうなハンバーガー」をうきうきした気分で想像しながら作業をしていたにちがいない。けれど、予想と異なるものがあらわれたときの意外性が思考を混乱させる。けれど、すぐさま原因を思考回路を総動員してつきとめようとする。それからふにおちる発見をする。

そういう感受性をともなった発見は長く忘れないものだろうし、子どもが大きく成長するうえで欠かせないものだと思う。

子どもっておもしろい。ちなみに「ハンバーガーを作る」原動力は、「おばあちゃんにハンバーガーを作ってあげるって約束したから」だった。もちろん、同居のおばあちゃんはとても喜んでくれました。

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