さらに。
これが英語だったらどうなのだろう、と調べてみました。
すると、日本語では同じ「溶ける」の、
「かたまっていたものが液体になる」は melt、
「液体にほかのものが入ってまざり合う」は dissolve(ディザルブ)
ということで、見事に違う言葉で使い分けられていました。
ということは、英語圏で先生が子どもたちに
「ものがとけるって、どんなイメージですか」
と聞いたとしたら
melt か dissolve のどちらかを使って問いかけるはずですので、答えも
「バター」と「砂糖がコーヒーに・・・」が並列に発言されることはないのだろうな、と思いました。
そういう意味では、英語のほうが言語感覚が鋭いように思います。
さらに、おもしろいな、と思ったのは dissolve の他の用法です。
例えば
dissolve a partnership で、「契約を解消する」ということなんだそうですが、
dissolve は「溶ける」なのに、日本語では漢字で意味が異なる「『解』消する」の意味合いで使われているなんて。
ますます、混同してしまいます。
が、さらに「混ざる」は英語にしたらどうでしょう。
mix とか blend と出てきました。
では、「墨汁」や「絵の具」は、「水溶液」でないので、waterにmixされた液、とでも言うんでしょうか。
このあたりは私は全くわからないので、機会があれば英語の先生にお聞きするとして。
ほか、辞書で調べてみたことを書いてみると、
水溶性の は water-soluble
水溶液 solution
溶解度 solubility
なんだそうで、またちょっと違う字面が並び
金属が溶ける様子 にいたっては
fusible (可溶性・可融性の)と書くようで
これではますます英語嫌いになりそうです(笑)。
とはいえ、これからの子どもたち、ますます英語は必要になり、
英語で科学の論文を書いたり読んだりする子も出てくるでしょうから、高校生くらいになれば学ぶこともあるでしょう。
私もときどきは「英語なら」と考えてみることで、理科の本質をかいま見る
手がかりがつかめるような気がしました。