2011-04-27

新緑の森と原っぱを歩く。

最近、子どもに主導権を握られてるな、と思うことが多い。

「こっちに、おさんぼ行こう!」

「かけっこしよう!」

「おさかなつり、やろう!」(枝に葉っぱをさして)



私は、後ろをついていけばいい。

それで「一緒に」に応えてやればいい。



親の「~しなさい!」はここでは関係ない。

親が、やることを決めることもない。



親が主役なのではない。

見守り、ときに助言し支える。

主役を輝かせるために、うまく采配する脇役。

主役が笑顔なら、脇役もうれしい。



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ゆーきが放課後、遊びに出かけたのに浮かない顔で帰ってきた。

どうしたの?と聞くと、何も話さない。

でも、ようやく「カードゲーム」が原因で友だちといざこざになったと話した。

けれど、ゆーきはそこで何も言わずに、帰ってきてしまったとわかった。

私は言った。

「言葉にして伝えなくちゃ、相手はわからないんだよ。」

ゆーき「かばんを引っぱられて、なにか言えるような感じじゃなかったんだよ。」

私「それでも、『かばんを引っぱらないで』とちゃんと言って、どうしたら解決するか、話し合ったほうがいいと思うよ。」



ゆーきは、じゃあまた行ってくる、と言って友達のところへ出かけていった。

ところが、集まる場所が変わったのか、会えなかった、と行って戻ってきた。



でも「何とかして今日中に解決したい。」とゆーきは言った。

ママ、○○くんちの電話番号わかる?


でも、その子とは同じクラスになったことがなかったので、連絡先がわからない。

なので、知っていそうなお母さんに聞いてあげる、と私がママ友にメールで連絡をとる。



自宅の番号がわかり、ゆーきは電話をする。

私は家事をしながらそれとなく聞いている。


「○○? カードのことだけど、どうする?」

うん、うん、とううなずきながら話している。


「わかった、ありがとう。」

ゆーきの顔がぱっと明るくなった。




そう、私はゆーきのその顔が見たかった。



そうだね、よく話し合えた。

○○くんとの問題を、お互いに解決できた。



よかった、その経験が、将来の大きな糧になる。

お母さんは、知ってるよ。