新年度。

今日からスモッグを着た年少さんが入ってきた。

小学校では、黄色い帽子をかぶり黄色いランドセルを背負った新一年生が、先生に連れられ、集団になって下校していた。

一年前の我が家と重なって、一年前の風景が目の前に現れた気がした。


ゆうきもさとかも、この一年にずいぶんと成長しました。

心配だった学校の行き帰りも、今では帰宅後だって「いってきま~す」と友達の家にひとりで遊びに行ってしまう。

さとかも、身長が5cm以上も伸びて、園服のジャケット姿がよく似合うね。

短く切った髪も活発な女の子ってかんじで、ぽわんとした赤ちゃんの香りはすっかりどこかへ。



入学生や入園生を見守る、少し心配そうでいて、フレッシュなお母さんたちがまぶしい。

一年前は自分もこうだったかな、と思うとなんだかこそばゆい。



あの頃の自分は、一生懸命やっていたかな。

子どもたちに、一生懸命してあげられていたかな。




振り返ってあの頃に戻りたいような、戻りたくないような気持ちがするのは、

思春期の青春時代と同じ感覚だ。


毎年毎年さくらふぶきの散る春は、やっぱり少し感傷的になるね。

とくに今年は一歩うしろから開けた世界が、いつになく広いように感じた。