まつのおばあちゃん／９０歳＠群馬
（瀬戸内寂聴さんと同い年？）
よくきたねー。
今日はあちいだんべ。
まあ上がってー。
まーずほんとにあちいんなー今日はー。
そっちもやっぱりあちいんかやー。
（暑いよー変わらないよ）
そーっきゃあー。
（お仏壇にお供え物）
まー、わーりんねーすみません
まーったくそのライターはよくつかねえんだよ
おばあちゃんにはかーたくってさー
使いやしーん（使いやすいの）はこどもにはあぶねーもんねー
まーおじいちゃんもよろこんでるよー
まーすわれやー
こどもはこういうんがいいんだんべ
（いろいろなお菓子）
きゃーよーくくうんなー
たーんとたべてー大きくなるよ
まーず３人はいいんべー
（けんかばっかりだよ）
そーだんべーうちも男ばっーかし３人で
はだかんぼーになってあーっちいったりこーっちいったりして
おいかけっこべーやっててまーずおっかしかったよ
まーでもかってに遊んででくれるからほーったらかしとけば
わーっかいじぶん（時）はまーいーそがしくって
農家やってたらなーんでもできるって
ここは新宅ったって本家のほうがあっちに出ていっちゃったんべー
んでふりー家（ふるいいえ）だったんべー８畳ふたまに４畳半があって
みーんなイワシ並べたみてーにこーやって
ばあさん（自分の？義理の？おかあさん？）だんべー
それからあにさんちもいて子どもが３人だか４人だかいて
んでばあさん（自分）とじいさんがこっちのいちばん土間のほうに寝たんべー
まーずあっちむいたりこっちむいたりしてゴンロゴロ
んであさがたになーんか髪の毛ひっぱると思ってなんだんべと思って
こーやって(上を）見たら
子どもが目ーこすりながらわっし（私）の髪の毛ふんでこーやって柱の時計を何時だんべーって見にきてたんだよきゃはははー
あっちいんべー
だっけんど昔はこーやって窓の木んのすきまを（上下に）あけて北から南まですーっと風が通ってわーりと涼しかったんだよ
まーあのころはなーに食ってたんべねー
子ども３人で忙しかんべってばあさんが来てくれて
もりっこしてくれて
そんでもばあさん（本家の？）なんか来れねえときは
みどりちゃんていったかな原町（中之条）のほうから
電車乗って来てくれる子がいて
小学校の５、６年生くらいだったんべねー
うちに泊まって
こーっから（こっちの）学校に通ったんだよ
さだご（お）だかてるおだかおんぶして
おろせば学校の机の間っこをちょろちょろちょろちょろ
まーたいへんだったろーねー
いまどうしてるんだんべね
まーお茶飲めや
はー腹いっぺーかや
もっと食えやー
おばあちゃん厚揚げの煮たんの作ったんだけんど
はーひと切れでたーんとで
あとは冷やしといたんだよー
（冷たいのもおいしいねえ）
なーつめてえのもうまかんべ
ひとり（自分が家で）だんべーのーこ（残）っちゃって
これ持ってくかー
（いろいろなお菓子）
持って帰ってくえやー
おばあちゃんあめえ（甘い）んのんはあんまり好きじゃねえんだよ
見てうんまそーだなーと思ってものどんところでいっぱいんなっちゃって
まー昔は砂糖なんかも配給で
よーくかじってなめたなー
あめーものっちゃーそんくれえだったなー
まー○○がち（さんち）の△△（さん）なんかも
今の人は戦争なんか起こったらすーぐ死んじまうんべなー（苦労を知らないから）なんて言ってたけど
ほーんとに大変だったよ
（おばあちゃん甘いものは食べないし、固いものもだめで
おみやげ何にしようかなーっていつも迷うんだけど
お酒は飲む？※死んだおじいちゃんは大酒飲み）
最近はねー毎晩ちっとんべえっつ（少しずつ）飲んじゃうんだよ
コップにこんくれえ（２～３ｃｍ）
ビールでもウイスキーでもワインでも
（そうなんだーじゃあ今度はお酒にしよう（笑））
まー体大事にして気いつけて
またね
（また９月にくるよ）
そーっきゃーじゃあまたね
