冬野菜

(写真は生えてきたソラマメの芽。)


今年もまた、金木犀が香る季節がやってきた。

それはある日突然、だ。

空が高いなあと感じる爽やかな昼時、ふわっと甘い香りが嗅覚を刺激する。

あれっ、と思うと同時に目に飛び込んでくる可憐なオレンジ色の小花。

間違いなく秋も深まった、と感慨深く思う。


畑では冬野菜が点々と顔を出し始める。

夏野菜の枯れ枝は一掃、また新たに耕された深茶色の土が目に鮮やかだ。


我が家の借り畑では、冬野菜の栽培は二年目を迎える。

今年はまた去年と同じく丸大根、そしてユーキが種を選んだ「日本ホウレン草」、ママが今春失敗したスナップエンドウのリベンジのつもりで苗から育てたいソラマメ、それからパパが初チャレンジの冬菜、などなど。


そう、それがまた、どういうわけかパパがこの秋から畑仕事に目覚めたらしいのです。

きっかけは、私が産後で思うように畑の世話ができない代わりにしぶしぶやらされた(笑)雑草取りだったようなのですが、これがなぜかパパのつぼに入ってしまったらしい。

「一度はじめたら徹底的にやらないと気が済まないんだよ」とかなんとか言って、休日朝も早くから(7:00くらい)ひとりで出かけていってひと汗かいてくるほどの熱心さ!!  アンビリーバブル!

2、3日続けて精を出して、その後は一週間おきに通って、なんと畑を借りて以来はじめて「雑草一つない畑」にこの畑が大変身しちゃったのです。

さすが、やっぱり男手は違うよ~感謝感謝! そしてそんなパパのことをママは少~しばかり見直しているところなのであります。

で、今日はそんなパパへのごほうびに?ママがわずかなお小遣いの中からパパに作業用のズボンと長ぐつをプレゼントしたりしました(安物ですが)。

これでまたいずれパパの熱が冷めてきたりなんかしたときに「せっかく買ったんだから~」とかなんとか言って背中を押す好機にさせていただき、長続きしてくれればうれしいんだけどねえ~なんちって。

それにしても、一緒の方向でなんかできるってうれしいね。

建設的に話が盛り上がって、何かやったりものを新しく買ったりするのだって行動は2倍早いし広がる想像とかワクワク感だってそれ以上だよ。

いい成果だって考える以上にきっと大きくでるよね。


下の写真は彼岸花ヒガンバナ)。

農園の隣に赤々と咲いていました。

私はこの花が嫌いではない。

その時期に咲くその名から死者を思わせる花だと言うが、私も日本人のDNAを刺激されるというべきか、なんだか懐かしい思いがして切なくなるけどそのせいで、どうも心引かれる花なのです。

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追記・今日畑で見た昆虫たち:オンブバッタ、ヒョウモンチョウ、クマバチ。

ユーキはオンブバッタを捕まえて喜んでました。ある程度乱暴に捕まえたりしてしまっても、オンブバッタはその二匹が離れないのですごい。でもやっぱり無理に手に取ろうとしたら分かれてピョンピョン跳んでいった。なんだかかわいそうだけどかわいかった。ちなみに背中に乗っている小さい方がオスで、下の大きい方がメスなんだそうです。