去年の今頃…

今週末、あさって16日は大学共通入学テスト1日目。息子のいっこ下の世代や、再チャレンジでがんばってる友人たちがたくさん受ける。
去年の試験日は、18土曜、19日曜だった。
あれから1年か〜、初雪だったんだっけ。


2020.1.18
初雪。
テレビでは、合格祈願で「散らない桜」(冬桜の一種)とか「散らない葉っぱ」(ヤマコウバシ、だって)をお守りとして配付しました、なんていうニュースをやってる。
ほか、聞いた話で「羽化(うか)る」ということで!?蝶の羽化ガラが縁起物として販売されている!なんて話題も。
なるほど!と思い、庭に自生する桑の木を見ると、クワコ(蚕に似た蛾。)の脱皮ガラが、枯れ枝に複数ぶらさがっていた。
これは、我が家にとって吉報かもしれない!(笑)と、枝を切って保存しておくことにした。
そこでふと思ったのは、クワコの幼虫は桑の葉を巻くようにして繭を作り、枝からぶらさがるのだけど、冬はほかの葉はすべて落ちてしまうのに、どうして脱皮ガラは落ちないのだろう、ということ。
なので、よく観察してみると・・・。
なんと、枝と葉っぱがギリギリのところで、糸でつながっているではないか。(写真。)
クワコは、葉っぱを糸で巻くだけではなく、葉の元と枝のところまでしっかりと糸でくくり、葉っぱが落ちないようにしていたのだった。
秋に落葉する前なのか後なのか、羽化がいつ行われたのかはわからなかったけれど、いずれにしても枝から葉が落ちないようにすることは、羽化の成功のためにとても大事なことなんだろう。
昆虫って、ほんとうに賢い。
その賢さにあやかり、試験にのぞんでくれたらいいと思う。
※ちなみに成虫になったクワコは、うまくオスとメスが出合えばどこかに卵を残し、冬越しはしない。卵越冬で春にふ化し、次のシーズンを迎える。



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写真の左のほうの細い枝と、右手前の枝にぶらさがっているのが、葉っぱにくるまれた繭。

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葉っぱと枝はすでに離れてしまっているけど、糸でかろうじてつながっていた。

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