「ラヴ・ユー・フォーエバー」



5年2組。


ラヴ・ユー・フォーエバー

ラヴ・ユー・フォーエバー

個人的には、9年前、息子がまだ寝返りをするかどうかの頃、

通っていたベビービクスの先生が紹介してくれた絵本。

子どもへの深い愛情が、子育ての大変さとともに表現されていて、

先生が読み聞かせてくれたときには思わず涙が出たものでした。

どちらかといえばそんな初めての親の心を揺さぶる本で、

当の子どもに対しては・・・とも思いましたが、

思い切って読んでみました。


アイ・ラヴ・ユー いつまでも

アイ・ラヴ・ユー どんなときも

ここのところは指のサインを使って。

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2歳のぼうやがおかあさんのとけいをトイレに流してしまった、

というくだりでは、思わず笑い声。


9さいになった男の子はゆうごはんなんていらない、おふろなんかだいきらい。

おばあちゃんにはわるいことばをつかいます。

おかあさんは「こんな子、どうぶつえんにでもうっちゃいたいわ!」


なんだか、みんな神妙。

でも

ゆらーり、ゆらーり、ゆらーり

この場面では、私も腕をまるめるようにして、体をゆらす。

おとこの子を、だっこします、

と読むと

えっ、こんな大きいのに?!との声も。


おとこの子はティーンエイジャーに・・

「ティーンエイジャー」の説明をする。

みんなは、何歳?5年生、10歳、11歳。

じゃあもうちょっとだね。9歳と、ティーンエイジャーのちょうどあいだくらいだね。


おとなになって、となりまちにすむ「むすこ」に対しても

おかあさんは、だっこ。

え、そこまでいくかい?なんて声。



おかあさんは、年をとる。

もう「アイ・ラヴ・ユー」とさいごまで歌えない。

このあたりで、みんなの気持ちがぎゅっとこちらへ向かうのがわかる。

むすこがうたう。

アイ・ラブ・ユー・・・あなたは ずっと ぼくのおかあさん


ここでこれまでの「アイラヴユー」と意味合いが変わったことを読み取れたかな。

さいごに、むすこはじぶんのこどもへ「アイラブユー ぼくのあかちゃん」とうたい、話は終わる。




ぐるぐる、ぐるぐると愛は続いていくんだよ。


昼間、おかさんに怒られてばっかりの子はいない?


でも、夜になればどんなお母さんも、この絵本みたいに

寝てるみんなの隣にきて

「アイラブユー」ってやってるから

心配しないでね


と言ったら


「うちはおかあさんのほうが早く寝てるよ」

なんて返してきた子も(笑)。


なかなかかわいらしい、大人の入り口に立ちかけた5年生、でした。