「伝記」。
子どものころ、家にあったものはひととおりページを開いたけれど、そう好んで読んだわけではなかった、と記憶している。
ナイチンゲール・ヘレンケラー・ベートーベン・コロンブス・シュバイツアー・
聖徳太子・キューリー夫人・徳川家康・ファーブル・ワシントン・野口英世・良寛・小林一茶・・・。
それでも並んでいた背表紙や、挿絵のイメージを目を閉じて頭に思い浮かべてみると
有名なエピソードくらいは思い出されて、そういえば読んだなあ、というくらいだ。
けれど、親の人並みとして「子どもにも伝記を読ませたほうがいいんだろうなあ」という考えと
「でもあんまりおもしろく読んだ覚えがないなあ」という思いが拮抗して
これまで息子(小5)にもあまり薦めたこともなかったのだけれど・・・。
もしこの中(火の鳥伝記文庫・約100タイトル)で、読んでみたいとしたら、どれ?
・・ない。(きっぱり^^;)
あ、でもこれ
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などと言う。
「三国志」のマンガが、男の子の多くがそう言うと聞くように、
息子もおもしろがって読んでいて、
ほんとうは諸葛「亮」孔明っていうんだよ、亮が名前で、○という国の●という役職で・・
とか言っている。
・・・ハハにはわかりません^^;が、おもしろく読めそうなものがあってよかった。
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子どもの頃、読んだことがあったかなあ・・・
しかしあらためて今読むと、
そうか、そんなこんなのエピソードがあったのか・・・と
はじめて知る気持ちで、とてもおもしろく読める。
伝記って、子どもじゃなくて、「親が」読むものだったのかも・・・。
どんな生い立ちだったのか、は
親や環境が子どもをどんなふうに育てたのかな・・・と読める。
また、いくつで亡くなったのか・・・は
自分の年齢と比べて
そうか、そんな若くして亡くなったのに、たくさんのものを残したんだな、とか
自分の半生を振り返って反省したりして。
エジソンなどは長命で晩年まで元気で
睡眠時間を惜しんでわいてくるアイデアをどんどん形にしていった、などと読むと
そうか、私もまだまだがんばらなくちゃーなんて?
それから、おもむろに
「エジソンはね、発明家になるまえに、新聞の売り子をしていたんだってよ。
それから自分で新聞も作ってたんだって」
などと、きっかけがあれば子どもとの話の中で話題に出せる。
とはいえ「ふーん」とか「へえー」なんて返ってくるだけだとしても、
もしかすると「あのときお母さんが言ってたなー」
なんて思い出すこともあるだろう。
「伝記」を見直した、読書タイムでした。