足踏みミシン

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北関東は、やはり茫漠としている。
変わらないところ、変わったところ。

いつのまにかすっかり古びてしまって、変わった。
いつのまにか、新しく開発されたり建てかえられたりして、変わった。

いずれにしても、かなしいのだ。時間の経過とともに

北関東は、そういうところ、なのかもしれない。

だから、変わらない山々がある、のかもしれない。








父が、痩せて長くなってしまったズボンのすそあげを
私に頼み、

カタカタやっていると


…ミシンの音は落ち着くんな、

とぼそりと言った。