ピアノの発表会

4月3日に行われる予定だった、ピアノの発表会。

開催するのかどうか、ずっと気がかりだった。


それが、昨日先生のところへ行き、お聞きしたのは

結論から言えば

「やる」

ということ。



ただ、場所を変え、規模が小さくなりながらも

華美なお花は控え、

発表会参加者自身が事前にバラのお花のポットを買う(¥300)ことで寄付をできるという

被災者支援をし、そのお花を会場に並べ

当日も出口で最後?に募金箱を子どもたちに持ってもらうという

「チャリティーコンサート」の形にする、ということ。


そして、

「発表会は、これまでは『自分のためにがんばる』という考え方だったかもしれないけれど、

今回は『被災者を励ますためにやる』という気持ちになってやってください」

という先生のお話。



私は親として・・・

やる、と聞いて、思っていたような「ほっとした」という気持ちは、驚いたことに、なかった。

というか、そう表現するのはまったく違和感がある、というか



まずは、感謝の気持ち・・・。

そのような形になっても、発表会が開かれ、親は子どものがんばっている姿を見ることができる、という幸せ。

発表会ができる、ということが決してあたりまえのことではない、ということ。


この年度末の時期、どんな習い事でも、サークルでも

発表の機会がもうけられていたはずだ。

それが、今回のことでなくなってしまったり、

それどころか自分の命が奪われてしまった子どもたちだっている。



そんな状況の中で、

あなたはとても恵まれている。

そのことに深く、深く感謝をしなければいけない、自然な気持ちで。


私はすごくすごく、この気持ちをゆーきに伝えたいのです。

きっと、わかってくれているよね。


先生が、

被災した人に対するコメントを書いてください、

その言葉を、ネットに投稿することで10円の寄付ができるサイトに出します。

それで当日、本人の演奏の前にもその言葉を言います、

と、子どもたちの前に一枚の紙を差し出す。


ゆーきはひとり、少し考えて

「あきらめないで、がんばってください」

と書いていたね。


それを横で見ていて、私は

涙が出そうになりました。

そして、家に帰ってゆーきが寝たあとパパにこの一連の話をした最中には

本当に涙が止まらなくなってしまいました。



今日もまた、あなたはピアノの練習ができる。

そのことをもっともっと、感謝しなくてはいけないのですよ。



【ゆーきが当日ソロで弾く曲】

Youtubeで検索したら、たくさん出てきたけど、こちらの女の子はとても上手!(2曲目:ラッパ手のセレナード)

「ラッパ吹きのセレナーデ」


【3人のグループ演奏で、エレクトーンで弾く曲】

ゆーきはリーダー役で弾きます。

難しい5拍子、しっかり体に付いたね。

ホルスト組曲「火星」

ちなみに同組曲の「木星」は、

平原綾香「ジュピター」の元曲です。