「ネット仏壇」


ちょっと前から話題にはなっているけど、「ネット参拝」

「インターネット参拝:詳しくはこちら」


インターネットで自宅のパソコンにお仏壇を表示でき、ご先祖様を供養できる、というもの。

はじめて聞いたときは、えっ!???と思ったけれど、

最近は、そういうのもありなのかも・・・と思っている。


気づけば私は1日最低2回。朝、夕。

パソコンを開いてメールを確認し、いろいろなサイトに接続して情報を得ている。



まるで昔のおばあちゃん。

日課として朝晩必ずリアルお仏壇の前に座り、手を合わせてじゅもん?を唱える。


過去のご先祖を瞑想する。

死んだおじいちゃんと対話する。


おばあちゃんにとってはそれがリアルな現実であり、心のよりどころ。



私のおじいちゃんは、死ぬまで居間のかもいに

天皇と皇后の写真を高くかかげていた。



実家では、北西の部屋にまだあたりまえのように神棚が存在し、

毎月一度、「おついたち」には母が一番茶をささげ、父は榊(さかき)を新しくする。



そういった「日課」が自分を支え、精神を保つことができた。



今の私は?

天皇皇后の写真を飾る理由もなく、

西洋風の自宅には神棚など置くスペースがない。


写真を飾るといえば幸せそうな家族写真が壁を埋め

「幸せそうな我が家族」が崇拝の対象となっている。


そんななか、せめて、「ネットで仏壇」。


毎朝毎夕ひらく、全世界とつながるネットの世界の海のはざまに

ひとすじでもご先祖様を供養しようとする気持ち

神のようなものをあがめおそれたてまつる気持ち

を手向ける場所があるならば。


少しは自分の生き方が変わるのではないか。よりよきふうに。


なーんて思ったわけだ。



どうかな。