今年、息子は京都の大学に進学した。
私が群馬で小学生のときからのおさななじみが、神戸に引っ越して住んでいるので、
同じ関西だから、よろしく、と連絡をした。
すると、彼女にも私の息子と同い年の娘がいるのだけれど、「うちもそこ!」と返事をくれたのだった。
群馬の片田舎で毎日一緒に学校へ通った仲よしの友だちと、同学年同じ大学、しかもここから遠く離れ、縁もゆかりもないと思っていたところで、というのはとても偶然に感じ、驚いた。
私と友人の母どうしも、実は同郷だった。私たちの住んでいた村からは10数キロはなれた桐生の出身だった。
京都には旅行で何度か行ったことはあったけれど、あらためて友人と話すなかで、
京都の景色は桐生に似ているね、ということになった。
山、それもそれほど大きくはない山なみが近くに連なり、街なかには流れる川があり、かかる橋がいくつかある。
桐生の川は渡良瀬川で、京都は鴨川。友人は、京都の高野橋というところから見える景色を、写真に撮って送ってくれた。
※下記の写真は、ネットより拝借、このような景色。奥に見える山は比叡山とのこと
ほんと、このような景色、桐生によく似ている。
次の下記の写真は、桐生を流れる渡良瀬川。こちらもネットより拝借
私たちは桐生を母の実家のあるまちとして親しみ、共通の記憶を持っている。そして、今はどちらも群馬を離れた生活をしているので、その風景を懐かしく思い出す。その郷愁が、まさか我が子どうしが暮らすことになる京都で再現されることとなるとは、小学生の頃お互い思うことなんてできなかった!! 当然のことながら。
それもほんとうに不思議で、偶然のことだなあと思っていたのですが。
もしかしたら、偶然ではないかも?(笑)という伝説を知ることになる。
母に、「○○ちゃんと、『京都と桐生の景色は似ている』という話で盛り上がったんだよ」
と話すと、
「桐生に『仁田(にた)山』というのがあって、桐生の織物の神社の<白瀧(しらたき)姫>が『京都に似た山』だからって付けた名前なんだよ。知らなかった?」
とか言う(笑)。
そして、父まで「京都が桐生に似てるんじゃなくて、桐生が京都に似てるんでしょ(笑)」
とか言う(笑)
そこで仮説。
私の母の祖先も、友人の母の祖先も、遠い京都からやってきた、<白瀧姫>とゆかりがあった。そして、桐生に住みついていたけれども、いつも桐生の山や川の景色をみれば<京都が懐かしいなあ>と思っていた。
そんな記憶もうすれたが、その精神はDNAに刻まれていた私と友人。お互いの子ども同士がまったく別の暮らしをしてきながらも京都に進学したのは、偶然ではなく、必然だった。ちゃんちゃん
なーんて。(笑)
お、わ、り。
参考リンク
グーグルマップより、「仁田山」。桐生・渡良瀬。
これはもう、白滝神社に御参りに馳せ参じなければ…!!!