秘密の森の、その向こう

映画「秘密の森の、その向こう」
もし、自分の母と、あるいは娘と、同時代に生まれたならどんな会話ができたかな、と思うことがある。親と子という立場で経験値が違えば、わかりあえないことが多い。そんな時、自分が娘の年齢だった頃はどうだったっけ、とよく考える。母の歳になって、その頃の母のことを考えることもある。
現実に親子が同じ年齢で会話ができるなどということはありえないが、それが虚構だと感じないほど、自然に感情移入した。8歳同士の仲の良い友だちのように語り合い、無邪気に遊ぶ。
そして「私の機嫌が悪いとしたら、それはあなたのせいじゃない。私のせい。」私は私、あなたはあなた。私にはいちばん伝わってきたメッセージだった。