1,ドライブマイカー
映画。こ、これは原作をこえた。
みはじめ、小説の内容と違ってすすんでいったので、
え、イメージが・・・とがっかりするところかとおもったけれど、
どんどんその映画の世界にひきこまれ・・・
原作のエッセンスを、みごとに昇華させている。
見終わったあと、涙でしばらくイスを立てなかった・・・。
※なにに涙したか?
登場人物たちの、心の痛みがストレートに、あるいはじわじわと、私の心に入り込んでくるような、映像と脚本の、構成が素晴らしかった、と言ったらいいのか。
共感できるというのは至福の心のありようだと実感できる、ああ、共感できる心の持ち主でよかった、というような。
映画がとてもよかったので、
監督自らの手の小説をよんだ。
よみはじめは、よかった。映画の良さを言葉で再現するような。
しかし・・・第二章、三章と読み進めるにつれ、
映画では描かれなかった細かな背景が説明されていて
それを冗長にかんじてしまった。
いい映像には言葉はいらないのだ、と思った。
だいたいのところ、小説を映画化したものはがっかりすることがおおい。
そのイメージをくつがえしたのが、1。
映画をノベライズしたものも、およそがっかりする。
しかし、2の小説版のはじめはとてもよかった、それも私自身の思い込みをくつがえされた。
(途中からは、やはりがっかり・・・だったが)
3,今日から俺は
の映画は、今は過ぎ去った80年代を2020年のいま、えがいている。
当時をリアルタイムで、中高時代を過ごしたわたしとしては、
映画のセットが作り物っぽく、ほんとうらしくないのがよくない、というのもともかく、
いま現在、80年代当時の格好をしている若者が街にひとりもいない中、
彼らの生きざまをお笑い調でとりあげられることにつよい違和感をかんじる。
怒りをおぼえる、といってもいいくらい。
そこで
みて、スカッとした。
やはり、彼らはこうなのだ。もてあましている若さを力のかぎりふりかざして、
まじめに、しんしに生きてるんだ。
決して、たんなる暴力映画ではないといいたい。