2002-02-01

■2002/02/26 (火) 隣人は親ウマシカ、の巻

普段自宅にいることの多いノリママにとって、

「テレビ」「インターネット」それから「新聞」は

いわば”社会の窓三種の神器、といったところである。

テレビは、動画で伝えてくれるのがいい。

いつのまにか、朝の連ドラの登場人物たちが、ノリママ家のアパートのお隣さんのような気がしてくる。

けれど、テレビを一日中つけていると、ママにとってはお隣さんが朝から晩まで

ノリママ家で酒盛りをしているような気分になるので、つとめて見たい番組を選んでかけるようにしている。

その点、インターネットでの訪問は、逆にあちこちの自宅をのぞかせてもらって、ごちそうさま!といった感じだ。

やっぱり今のところ、一番興味があるのは育児のページで、あちこちおじゃましては参考にさせてもらっている。

これがまた、楽しくて、気がつくとあっという間に一時間二時間は経ってしまうのである。

ひょっとすると、泣いているユーキをごまかし抱っこであやして、目はモニターにクギ付け、

右手はマウスの上、といったこともしばしばで、これでは育児のためのサーフィンなのに、育児になってない!

・・・本末転倒である。

新聞は・・・もしかすると、この社会の窓が、アナログでありながらノリママにとっては

いちばんくつろげるお隣さんかもしれない。

って、ノリママ自身が実はとてもアナログな人間で、パソコンの使い方も実のところひとつひとつパパに質問しているので、

やっかい扱いされているくらいなので、

けれど、新聞を広げて、そのとなりにユーを転がして、いっしょにごろごろしながら

テレビ欄、4コマ漫画、大きなニュース、家庭欄、世界のニュース、最後に政治・経済面・・・そんなふうに、

窓を開いてひとまわり、社会を旅した気分になるのがよいのです。

パパは、この時代、新聞取るのよそうか、なんてたまに言うのだけど、

それもまた困ると思うノリママなのでありました。

そんなノリママが親ウマシカなHPを開設いたしました。

そんなわけで、あばら屋ですがどうぞいらっしゃいませ。

■2002/02/24 (日) フリマブラブラ、の巻

ノリママは週末がとても楽しみ。

なんといっても、平日の母子二人きりの育児からパパが加わって、

楽しさは2倍に、大変さは2分の1になるからである。

って、言うとパパは

「家族サービス、っていう意味がよくわかったよ」

とかなんとか、意味深におっしゃっておりましたが、

そんなことはノリママとユーキにはおかまいなし。

この土曜日は、「ねえ、フリマ行こうよ!」

のママのツルの一声で、となり街のフリーマーケットに足を運ぶことになりました。

午前中は家でのんびりしていたせいで、午後の会場は品揃えも減って

人もまばらである。

が!なんといっても終了間際のフリマは、値段が安いのがいい。

さっそくノリママは目の止まるところにあったダンボール箱の中

ムゾウサに投げ込まれていた古本のタバをあさり始め、

ユーキが将来読めそうな絵本などを探してみる。

するとそこには「こどもちゃれんじ・ぷち」の絵本が・・・。

1歳から通信購読できる「ベネッセこどもちゃれんじ」は、

ノリママのママ友だちの中では入会しているママが多い。

そのダンボール箱を設置していた人も、どうやら少し大きな子どものいるママらしく、

売られていた品物も、子ども用のものばかり。

「あのう、こどもちゃれんじ、どうですか?うちの子はまだ4ヵ月なんですけど・・」

そんな問いかけからはじまって、しばらくの間そのママから子育てについていろいろな話を聞くことができた。

・・フリーマーケットは、こういう会話ができるのがまた楽しい。

そういえばノリママも大学時代に、フリマ出店を一度経験したことを思い出した。その時も、

「じゃあ、いくらでいいや!」なんていう上野アメ横顔負けの商売っぷりっで、

お客さんとのコミュニケーションを楽しんだのだった。で、

たしかいくらだったか結構もうけたのだけど、結局手伝ってくれた友人とその夜焼肉食べて飲めるだけ飲んで、

すっからかんになってしまったのだった。

それで、けっきょく「こどもちゃれんじ」の方は

「10円でいいわよ」

なんてことで、今後の参考にして、よかったらとってみたら?などとアドバイスいただいて帰ってきました。

本日の収穫:

「こどもちゃれんじ・ぷち」2冊とおまけのおもちゃ 20円

絵本「トイ・ストーリー2」 10円

パパのおちょこ2杯とおちょうし1本 40円

しめて、70円のお買い物だったのでした!

・・・駐車料金の方がお高かったのでした・・・!


■2002/02/21 (木) 呼び名は違えど・・・の巻。

ノリママは、「在宅ワーク」を始めることにした。

最近では、在宅ワーク、というと”SOHO”などと横文字で、パソコン関係のお仕事がはやりだが、

ノリママの場合は以前ついていた仕事に関係した仕事である。

けれど、「在宅ワーク」などと言うと、なんとなくカッコイイ?感じだけれど、

いわゆるこれは「内職」ではないか。

ナイショク・・・。なんだかさびしい響きである。

1個いくら、それもものすごく安い単価で、機械の部品のこまごましたのを自宅で背中を丸めながら組み立てていく作業・・・

が思い起こされる。

小さな子どもをかたわらに遊ばせながら、生活のため、家事の合間に黙々とただ決められた作業をこなすのである。

・・・涙、なみだ?

でも、ノリママは今になって思う。

たとえ、それが本当に必要でやむをえず「ナイショク」をする、ということ『ではなくても』、

世のお母さん方は、そういう道を選ぶ、ということもあったのではないか。

子育ては楽しいこと、だけれど、時にはそれ以外のことに時間を費やしたい。

「ナイショク」は、子育て中のお母さんが、自分で子どもを見ながら、それでも家計の一部をになって、

やりがいをもとめて自己実現を図る、ひとつの手段だったのである。

企業でフルタイムで働く、自営業をいとなむ、農家で一年中休む暇がない、エトセトラ・・・。

いろんな形態があり、ときには子どもを保育所に託しながら働くお母さんもいる中で、

「サラリーマンの妻」はやっぱりどこか後ろめたさと存在価値の希薄さを感じてしまう。

そこで登場する「ナイショク」。

今では「在宅ワーク」とよばれる自宅でのお仕事は、少しそんなシュフの自尊心を満たし、

家庭の中にもまた少しだけ、ママの笑顔を増やすツールのひとつなのだ、とも言えるだろう。

事実、今のノリママの心の中は、なんとはなしに、浮き足立っている。

・・・なんちゃって、でも引き受けるからには、そうとうな覚悟がいるなあ・・・(涙)

■2002/02/15 (金) ベビービクス、の巻

今日は、ベビービクスの会に初参加。

生後2ヵ月から1才くらいまでの赤ちゃんが大集合。

まだ歩き始める前の、ユーくらいの子達は、ビクスというよりベビーマッサージとよばれる

肌をなでたりさすったりのやり方で、ゆっくりした音楽に合わせながらインストラクター先生の指導を受ける。

もう少し大きな子は、ママのおなかの上へ乗ったり、うつぶせにされたりして、アップテンポなリズムで体を動かしている。

それがまた、先生に言われたとおり、スムーズに行くかというと、そんなはずがない!

赤ちゃんはみんな紙オムツ一枚になって体操するのだけれど、あっちで泣き出し、こっちで居眠り、

ハイハイをしている子はどこかへ行っちゃうし、歩き始めそうな子はほかのお母さんのかばんをひっくりかえして遊んでいるし!

先生もてんやわんやで、大変そう。「ハイ、次は首からおなかにかけて円を描くようにマッサー・・・」先生の声が、

プレイルーム中のソウオンにかき消される。

・・お次は、産後ママのためのビクス。出産でユルンだ体を戻そうと・・といってもだいぶ時が経ってしまったのだけど、

まだまだ修復可能?、足裏のツボ押しプレートや太いゴム制のベルトを使って、ステップを踏む。

これもまた、赤ちゃんがおとなしくしてくれているママは、存分に動けるのだけれど、

ほとんどのお母さんは赤ちゃんをだっこしたまま状態。うちのユーキにいたっては、眠たそうなので下に寝かそうとするとギャー!、

しょうがないからまただっこするとやっぱり眠そうなので置こうとするとまたもやギャー!!

そんなわけで、ママビクスのほうはノリママはほとんどできませんでした(涙)

・・昼食をはさんで午後は絵本の読み聞かせタイム。

グループに分かれてお母さんがかわるがわる、選んだ絵本を赤ちゃんたちに読んでやる。

ノリママにとっては他の赤ちゃんに絵本を読んであげるという経験は初めてだったのでちょっと緊張。

でも赤ちゃんも7、8ヵ月になるとこちらの言っていることがわかってかわからずか、だいぶ反応してくれるので

ノリママもすっかりなりきり、楽しかった。

そのあいだのユーキはというと・・・ママがせっかく大熱演中だというのに、ここぞというときに限ってZZZ・・・!

まったく間の悪い息子であった(涙)

でも懲りずにしばらく続けてみよう。

月に2回だけど親子でのたまのこういう外出はずいぶんとストレスの解消になるみたいだ。

■2002/02/13 (水) 4ヵ月検診における確率統計?!の巻

今日は午後、保健センターでユーキの「4ヵ月検診」があった。

去年の10月1日から15日の間に生まれた市の子どもが集まるということで

初めてのユーキの同級生デビューにママは少しドキドキ、それから興味もシンシンである。

総勢で7、80名はいただろうか。

その中の一人としてユーキはママに抱かれて順番を待っていた。

回りを見渡すとほとんど同じ時期に生まれたはずの赤ちゃんなのに

いろんな子がいるものだ。

まずは大きさ。

ぷくぷくしている顔立ち、体つきの赤ちゃんらしい赤ちゃん!という子もいればスリムで大人びた顔つきの子もいる。

ユーキはどちらかというと太っている方ではなく平均の体重を少し下回るようだ。

それから肌の色。

びっくりするほど白くツルツル肌の子もいれば色黒でたくましげな子もいる。

ユーキはその中では黄色がかった肌色で、乳児にはよくおこるという湿疹が他の子にくらべてひどいらしい。

保健婦さんにも「ユーキちゃんはお肌が弱いようですね」と言われてしまってママは少し心配である。

それから髪の毛! 

これもまた千差万別なのである。

五厘ガリほどまばらな子もいれば大人のショートカット!?って位に黒々としている子もいる!これにはびっくりさせられた。

ユーキは質、量ともにごく平均的な感じで、後頭部のV字型のハゲもほとんどの子にあったのでこちらはママは安心しました。

子どもたちのほうをカンサツし終わると今度は連れているママたちをこっそり見つめてしまう!

育児疲れしちゃってるのかなあと思わせられるようなママからお化粧バッチリしてピシッと着こなしているママまで・・

上の子を連れているママは大変そうだなあ・・パパと一緒のママは2割くらいいた。

中にはスーツ姿のパパもいてきっと会社半休とってきたんだろうけれどなんてエライパパ! 

小さい赤ちゃんをだっこしながらおむつだのが入っている大きなかばんを持って動くのは本当に大変なのだ。

そこで登場するのがA型ベビーカー。

ベビーカーに赤ちゃんを乗せてきていた人は見たところ3割くらいだった。

ただベビーカーは移動は楽だけどいざ階段だ車だとなるとかえって小回りがきかないのでノリママはやはり抱っこひもを愛用している。

最後にこれだけ赤ちゃんがいる中でそれでも一番かわいい赤ちゃんは?ときかれたら「私の赤ちゃん!」と答えるママの確率は?・・

まちがいなく100%だろう!と思ったノリママでありました!

■2002/02/12 (火) 祝!4ヵ月

ユーキメモ:

       体重 6,7kg、身長63cm、足裏9cm。

■2002/02/11 (月) めざせ「州」の字?!の巻

去年の12月のはじめに生まれた、友人の二人目の赤ちゃん、キョウちゃんのお祝いに、友人宅へ出かけた。

キョウちゃんのお姉ちゃんはまだひとつ半で、年子の二人の姉妹の子育てはさぞかし大変だろうと思っていたけど、

想像どおり、家の中は本当ににぎやかだった。

まだねんねのキョウちゃんが、おっぱいでギャー、っと泣けば、今度はお姉ちゃんの方が眠くなってギャー。

そこへユーまでおじゃまして、ギャー、なものだったから、友人とは久々の再会だったのに、積もる話ゆっくり話せた、

というわけにはいかなかったけれど、

こどもがいっぱいの生活もまたいいものだなあ、と思いました。

・・・とはいえまだまだノリママ家はユー一人ででせいいっぱいだけれど!

わがやは居間、寝室ともにタタミ張りで、家族3人おフトンで寝ている。

ノリママはものごころついた頃から、いわゆる新婚サンのふかふか「ダブルベッド」というものにあこがれていたのだけれど、

結局あちこち家具やをまわってためし寝をしただけで、いまだにフトンを愛用しているのである。

ということで、結婚ホヤホヤのときは、6帖の寝室に、敷布団2枚敷いて、パパとなかよく並んで床についていたわけなのである。

それが、ユーが生まれてその形態は一変。

寝室にはママ、そのとなりにベビー布団一式にくるまれたユーキ、そして

いちまいフスマを隔てた居間に、パパが寝ることになった。

変わり「川」の字、と言ったところか?!。。。

まあほんの時々、パパとママがユーキの眠ったのを見計らって、「リ」の字になることもありますのですが(^^;)??

ゴホン、そんなわけで、今後もしばらくはあこがれのベッド生活にはなれそうにない。

カベ一つはさんで、パパと「夫婦別室」制をとることで、パパはユーキの夜泣きに悩まされることなく、

ぐっすり眠れるといって喜んでいる。

けれど、子どもが二人三人となったら、お父サンもそんな甘いことはいってられないんだろうなあ・・・!

めざせ「州」の字!?



■2002/02/08 (金) 解禁・牛肉!の巻

我が家では、大変にシンケイシツなパパのおかげで、

狂牛病騒ぎ以来、牛肉はご法度だった。

それが、どういう風の吹き回しか、

「ひさしぶりに焼肉でもするか」。

ママは、もともと、なんの根拠もないけどもう大丈夫だろうと思っていたので、

一も二もなく大賛成。

以前と比べて劇的に安くなっているカルビやらなにやら買いこんで、

卓上コンロを取り出して、

ダイニングテーブルは焼肉パーティ仕様となった。

せまいテーブルが、さらにせまく見える。

そこを、パパとママ、それからベビーチェアーに座ったユーキの

3人で取り囲んで、夜のうたげがはじまった。

休日前の夜は,1週間のうちでもっともゆったりとした時間が流れているような気がする。

ユーキのお風呂も、就寝も、ずっと先延ばしにして、

できればテレビも消して、お気に入りのCDをかけながら

たわいない話などして、家族3人の時間を大切に過ごす。

恋人たちのハナキン、レストランや居酒屋などでのおいしい料理も

今となってはうらやましくもあるけど、

これが家族というものなのか・・・、たった今食卓を囲んでいながら、

ノリママは感慨にふけってしまう。

そういえば、ママの子どもだった頃の食卓もそうだった。

お母さんの作ってくれたご馳走というほどでもないご馳走、を食べながら、

家族四人で、なぜか水曜日の夜は「映画の日」ということで

お父さんが撮った8ミリカメラのフィルムやスライドの上映をしたものだった。

週末にお出かけをしたときの記録などなどを繰り返し見ては、

みんなで笑ったり話したり、楽しかった。

それが、いつからだったろう、家族はすっかり語らなくなって、

それぞれの世界をもつようになってしまった。

それでも「家族」であることには変わりがないし、

孫ができたことで暗かったところに明かりがついたような雰囲気にはなったけれども、

そこにはなかなか埋まらない溝、崩せない壁、が存在するのは否めない。

この焼き肉パーティーの食卓も、いつかは思い出となってしまうのかな・・・

そうならないためには、家族一人一人のちょっとずつでいいから、思いやりが必要なんだと思う。

照れや、わがままはすこし隠して、努力をしなくては。

なんて、こんなときには思うのだけれど、次の瞬間にはガミガミキレテいるノリママだったりするのだけれど、やっぱりがんばろう。

たまには殊勝なノリママであった。

■2002/02/07 (木) パパやられた!の巻

ユーキと一緒にお風呂に入っているパパの

「うわっっっっ!」

という声に、鼻歌を歌いながら夕食後の洗い物をしていたママは、

思わずお皿を落としそうになる。

ユーキに何かあったの?!

急いでお風呂場の扉を開けてのぞいてみると・・・・

ユーキを抱き上げてあわてふためいているパパの入っていたバスタブに、

黄色い流動物がプカプカと浮いていたのでありました・・!

・・・とうとうやったわね、ユーキ君!

ユーキといえば、なにくわぬ顔をして、こぶしをしゃぶっておりました。

パパはというと、息子に裏切られた・・・といって嘆いておりました。

・・・ママはとにかく大笑い!

たまにはこんなこともあるだろうと思ってました。

あれはまだノリママが幼稚園に通っていた頃。。。。

四つ離れた妹と、お風呂に入るようにお母さんに言われ、

湯船につかっていたそのとき・・・・!

ブリブリブリッ!

炸裂音がして、プカリと浮いてきたのは茶色いかたまり。

幼かったノリママは一瞬何が起こったのか理解できず、

それでもともかくおかあーさん!と台所にいたお母さんを呼んだのはよかったのだけど、

後々までの語り草、

ノリママはその間、きちょうめんにもずっと肩まで湯船につかっていたのでありました。

とにかく予測不可能な緊急事態が起こって、どうしたらいいかわからないほど幼かったのだろうけど、

そのときのノリママには、その「うんち」が汚いものには見えなかったんだなあ。

湯船に両手を掛けて、浮いているものを横目で見ながら、

お母さんが到着するまでのほんの何十秒かの間の記憶を鮮明に覚えている

ノリママだったのでありました。

ところでその後パパは、やられた事件がよっぽどショッキングだったらしく、

お風呂に入れるたびに、

「今日はやるなよ!」

とユーキを諭している。

と、そのたびにやっぱり笑ってしまうノリママなのでありました。

■2002/02/05 (火) 保育園体験、の巻

近所の保育園で「園庭開放」が行われるというので見学に行く。

保育園を利用している子ども以外の、子育て中のお母さんとその子どもに

月に一度「子育て支援」として、行政がコミュニケーションの場を与えてくれると

いうもので、砂場やブランコやジャングルジムは幼稚園前の小さな子どもと取り巻くお母さんたちでにぎわっていた。

その輪の中に入り先生やお母さんたちに話を聞くと、転勤や嫁ぎ先などでなかなか知り合いがいない環境の中では、

こういう機会はとてもありがたいということだった。

ノリママにとってもここは知らない土地なので、ひさびさにたくさんの人と話ができて、

しかも他の子と比べてまだ小さなユーキのこと「かわいいわねえ!」とほめてもらったりして楽しかった。

お母さんたちは集まって話をしながらも、目はいつも自分の子どものことを追っている。

そういう目に守られて、子どもたちは元気に遊んでいた。

その中に、胸に名札をつけている子どもがいる。

彼らは働いているお母さんたちが預けている子どもたちだ。

集団になって、先生の元でこちらも元気に遊んでいた。

ノリママは仕事をやめていわゆる「専業主婦」になったので、このままいけば

ユーキは名札を付けることもなく、ママの目の届くところで幼稚園生になるまで

育っていくことになるのだろう。

「こどもは3歳までは親の手元で」という意見も多い。

けれども、ノリママ自身は、この先子育てだけに時間を費やしていくことが、ほんとうに自分にとって満足できることなのか、

考えることもある。

子どもを預けてでもやりがいのある仕事ができたら、それもよいと思う。

預け先さえしっかりしていれば、問題はないと思う。

それでも、やっぱりひがないちにち自分の子どもとお遊びをしたり、生活の世話をして育てたい、という気持ちもある。

けれど人生には「もし」はなく、一通りの道しかないのであって、どっちがいいのかなんて答えは出ない。

大切なのは、ノリママ自身が、自分の進む道に納得することだ。

ただ、ユーキにおっぱいをやっている今は、ずっとユーキのそばにいてやることが幸せ、

そう信じてまずはあと8ヶ月は、過ごしてみよう、としているママであった。


■2002/01/31 (木) 子守歌はママ守歌、の巻

ママは、よくユーキに歌を歌って聞かせる。

機嫌がいいとき、泣き止まないとき、あやしているとき、眠たそうなとき。

ユーキのTPOに合わせて、ママは選曲可能なジュークボックスになる。

ママが幼い頃も、ママのママによく歌を歌ってもらった記憶がある。

「よいこのゴールデン童謡集」なる絵本つきの5枚組「レコード」が家にあって、

何度も針を落としては、一緒に歌った。

その絵本をめくるたびにかかっている童謡は、まるで自分だけのために作られたかのように

小さな頃の自分の世界と重なっている気がしていた。

童謡の中の子守歌も、お母さんが愛する子供のことだけを思って、歌ってくれているのだと思っていた。

けれど、実際ユーキに歌を歌ってあげるときのママは、それだけ、ではなかったのである。

ねんねんころりよおころりよ・・・」

ユーキは、ママが僕のために歌ってくれている!・・そうやってうれしがっているかもしれない。

でも、内心ママは「ユーキが寝たら、たまった家事の続きをしよう、ええとまずは大根を切って・・・」

そんなことを考えているのである!

「五木の子守歌」という熊本地方に伝わってきた子守歌がある。

その歌詞はというと

”おらが打死んちゅうて誰が泣いてくりょか、裏の松山蝉が鳴く”・・・

・・・なんというせつない詩なのだろうか!

解説によると、貧しい家から子守奉公に出た娘が、歌ったものだろうということだ。

・・・背中にしょわれた子供は、この歌詞の意味をしるべくもない。

ただゆったりとしたメロディに、心地よく夢うつつだったろう。

けれど、この奉公娘の心中には、みずからのかなしい運命をあきらめなげく姿があったのであった・・・。

・・・今のノリママだったら、なんて作詞するだろうか?

”育児は大変でも楽しい、子供はかわいい、けどもうちょっと自分の時間がほしい・・”

そんなところかな。

・・・自分の時間、ばっかりあってもかえって何もすることがないのに・・・。

天邪鬼なノリママであった。

ももちろん、童謡はかなしいばっかりじゃない。

ユーキのために歌ってやる童謡は、自分で歌いながらママの心自身も癒しているということも発見したノリママであった。

■2002/01/30 (水) お誕生おめでとう!の巻

高校時代の友人から

「無事出産しました!」との連絡をもらった。

3000gを越えた元気な男の子だったそうだ。

おめでとう!

・・ノリママは否応なしに自分自身の出産体験を思い起こす。

忘れもしない、それは去年の10月12日(金)。予定日を2日過ぎていて

その日の午後にはまたもや予定日当日以来の検診へ。

大きなお腹に、張りがきているかどうか調べる装置をつけてベッドに横たわる。

どうやら一定の波はあるものの自分ではそれを痛みとは感じていなかったので

結局お医者様には「もし何もなければ週末明けにきてください」と言われる。

ノリママは「ソノ日」はいつくるのだろうか、とびくびくしながらも

帰り際には車を運転し、スーパーでおそうざいを買って里帰り中の実家に帰ったのでありました。

そしてその日の夜。

夕食後にパパと電話。

この週末だったら、パパがママに会いにこられるからいいね。

そんな話をして電話を切って、それではお風呂に入ろう・・

そう思っていたとき、

「ブチッ!」・・

伸びきったパンツのゴムが切れちゃった?!ような音が

なんとわが下腹あたりからきこえたのである!

ワッと大声をあげたママ、気になるパンティをのぞいてみるとそこには大量の

血コンが・・(ぶるぶる)

大急ぎで荷物をまとめて産院へ。午後8:00。

パパにも電話。今からアパートを出て飛んでくるという。

けれどパパのところからはママの実家までおよそ3時間かかるのである。

ボーヤの誕生に間に合うかどうか?!

って、ふつう初産だったら半日や一日、入院してからかかるそうなので

まにあうはず・・が?!

それからものの3時間、夜の11:06分にユーキは生まれ出てきたのでありました。

パパはというと・・?!

すべりこみぎりぎりセーフ!

ユーキの産声はパパによって確実にビデオ記録されたのでありました!

ユーキはパパの到着を待っていた、親孝行な息子!!

と、パパもママも、ユーキを大絶賛。

けれど、退院するときに知ったのだけれど

夜中の時間外分娩は入院費用が4万円ほど高額、とのこと。

明くる日の昼間まで待てたら、もっと親孝行だったかもね?!

そのヨンマンエンはまさにその当事者ユーキに出世ばらいしてもらうことにしましょう・・

といってもそれにしても約3時間の、経産婦もびっくりな超安産だったのでした。

・・ノリママには友人の喜びが今や身をもって分かる。

本当に、オメデトウ!