何かの「ついでに」何かをするのが好き。

どこかへ出かけた「ついでに」「寄り道」をするのがいい。

その寄り道が、思わぬ収獲をもたらしてくれたりする。

「あまりもの」がいい。

何かを作ろうと思って買った布のあまりを見て、もうひとつまた何かが作れる。

このレシピ、と買った材料で、次の日また別のおかずが作れる。

ぬか漬けを作る米のヌカも、米を精米したあとの「あまりもの」。

そういうあまりものを、どうにかしてもったいないから使おう、とする精神から、豊かなものが生まれてきたんだろう。

「おすそわけ」もいい。

いただきものを、全部自分でもらってしまわないで、「いただきものだけど」と誰かに差し上げる。

そのことで、その誰かともっと仲良くなれる。

いただいてうれしい、別の誰かともまたうれしい。

農家の人の、謙遜のように「とれすぎちゃったから」と言ってくださるキュウリや枝豆やとうもろこしたちの、なんと豊かなことか。

スーパーで見る野菜は、ぜんぶ頭の中で値段とにらめっこ。

ちんまりと包装されていて、野菜本来の輝きがなくて、「これだけの出費があっておなかの中に入る・・」なんて考えてしまうと、ビクビク(笑)、ホントにおしいくいただけない。

家事を「しながら」子どもと遊んでやるのが、いい。

「(家事が)終わってからね」はいけない。

家事をやる「ついでに」いかに笑顔で子どもと楽しく遊べるかが、人間の勝負。

ああ、それがうまくできた、と思えた時は、心が軽くなる。

修行と思わない修行を重ねて、ひとまわりずつ大きくなりたい。